オークション等でトランクスポイラーを買ったはいいけど、はて、どうやって取り付けようか?とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。 今回は、トランクスポイラー等のエアロパーツを綺麗に強力に取り付ける方法をご紹介します。
まず大切なのは、両面テープの選択です。
トランクスポイラーの裏面、両面テープをセットする部分は凹んでいます。凹みの深さよりも薄い両面テープを選択したのではトランクに貼付することができませんし、必要以上に厚いものを選択すればスポイラーが浮き上がり、不格好です。
スポイラーの浮き上がりを最小限にしたかったため、最初は1.0㎜厚のテープを選択しました。私のスポイラーは中央部の凹みが深く左右両端の凹みは薄いものでしたが、この1.0㎜厚のテープでは両端部はちょうどよいものの、中央部は厚みが足りず貼付することができません。走行中にスポイラーが外れて飛んでいくような危険だけはゼッタイに避けねばならず、両端部にとってはちょっと厚い (両端部がトランクから少し浮く)かな?と思いながらも、1.0㎜のテープを全て剥がし (涙)、2.0㎜のものに張り替えました。
厚みだけでなく、粘着力も重要です。私はクルマの外装パーツ用の超強力両面テープを選択しました。具体的な商品は、記事末でご紹介します。
両面テープを貼るのにも、コツがあります!
スポイラーの幅は中央部は広く、両端部は狭くなっています。一方で、両面テープの幅は25㎜の定幅。そう、カッターナイフ等を用いて両面テープの幅を調整したうえでスポイラーに貼っていく必要があります。
どうすれば、両面テープの幅をうまく調整できるのか?
その方法の一つは、セパレーター (剥離紙 or 剥離フィルム)を使用することです。セパレーターというのは紙やフィルムに剥離処理をした (一般的には、紙等にシリコーンを塗布する)もので、両面テープやラッピングフィルムの糊面に貼ってあるあの紙やフィルムです。今回私は、スポイラーをデコレートしたときに使ったラッピングフィルムに用いられていたセパレーターを再使用しました。
両面テープの糊面はセパレーターにはくっつきませんので、必要な長さだけ切り出した両面テープをセパレーターに乗せ、カッターで幅を調整していきます。
幅を調整したテープを、スポイラーに張り付けていきます。
スポイラー全体に両面テープを貼付出来たら、両面テープをドライヤーで温め、糊面になじませます。
さて、トランクにスポイラーを貼っていきましょう!
まずは脱脂し、スポイラーの位置を決めます。
位置を決めたら、確定させます。ピンク色のテープは、極めて粘着力の弱い養生テープと呼ばれるものです。養生テープをピンと張った状態で、黄色いマスキングテープで養生テープの位置を確定させます。スポイラーをいったん裏返し、再び同じ位置に戻せることを確認します。
再びスポイラーを裏返して両面テープの剥離フィルムを剥がし、元の位置に戻せばスポイラーは固定されます。スポイラー全体を手のひらでググッと押し、しっかりと粘着させれば完成です!
ちなみに、私が購入したこのトランクスポイラーの色は、白色でした。当初は私のクルマのボディと同色に塗装するつもりでカラースプレーを特注したのですが・・・。
薄く何層も重ね塗りし、かつクリアも同様に何層も重ねたのですが、やっぱりね、どうしても若干の色味の違いが目についてしまいます。目立たぬ場所ならともかく、トランクスポイラーは相当に目立つ位置にあります。
では、ということで、カーラッピングフィルムでカーボン調に装飾することにしました。
カーラッピングフィルムをさわりだして数回目でしたが、かなり綺麗に施工することができました。その詳細は、こちらの記事でご紹介しています。
近頃は道具や材料自体が著しい進化を遂げていて、難しいとかコツがいるとかという部分はすべて材料の進化がカバーしてくれるようになっています。例えばラッピングフィルムの場合、皴のないように貼るとか、空気をかみこまないように貼るというのは従来は職人でなければ難しい技でしたが、いまは貼る際にそもそも皴など発生しないように基材が工夫されていますし、また空気をかみこんでしまったところで、時間が経てば空気が抜けるように粘着剤が設計されています。そのあたりのことは、こちらの記事で紹介しています。
クルマの整備にしても事情は同じで、工具は必要になりますが、しっかり下準備さえすれば大抵のことは素人にもできてしまうのです。自分のできることの範囲が拡がるのは、とても気持ちがいいですね~!
ブログ記事には各作業の概要を示すのみですが、私の著書にはドイツ車のメンテナンスに対する考え方から工具類の選定、国内外から部品やパーツを安く購入する方法までの全般を網羅的に紹介しております。ぜひ、お手にとってみてください。
このモディファイに用いた主な材料を、以下に示します。
① エーモン 超強力両面テープ 外装パーツ用 (No. 3916)
→厚さ2.0㎜です。今回の用途にはこのテープが一番適していると判断しました。
② ディゾルビット (De-Solv-It)
→両面テープを剥がすとき、これが大活躍します。
③ 養生テープ
→この作業以外にも、作業中のキズ防止等で活躍します。
今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!
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