オフはわりとラフな格好で過ごすのですが、オンではかなりの着道楽、履道楽で、どれほどの金額をスーツ、シャツ、靴、その他小物類に費やしたか・・・。クルマ1台分(ピンキリで、わかりにくい表現ですが(笑))は、優に超えています。
日本でそれを声高にいう人は少ないですが、実はビジネスの場での見た目は超重要なファクターです。同じ内容のことであっても、それをよれよれスーツの冴えないオヤジが言うのと、バリっとしたスーツを着た人物が言うのとでは、効果や捉えられ方がまるで違います。私は早くにその効用に気付き相応な金額をここに投じましたが、それに見合った見返りは享受できていると考えています。
しかしながら・・・。
私は体にピタッとフィットしたスタイルが好みなのですが、このコロナ禍での運動不足が災いし、スリーピーススーツのベストや、ワイシャツが若干苦しめになってきてしまっています。修正を依頼するにも、採寸のためにテーラーまで行かねばなりません。
新しいものを新調する場合でも、やはり反物の現物を見て色や感触、ドレープの出方を確かめたいので、テーラーに行く必要があります。
スーツは東京、シャツは東京と金沢のテーラーで誂えているのですが、このコロナ禍では私が現在居住する関西圏からの移動は難しく、サイズ修正も新調もままならないのです。
じゃあ、どうしようか。
チョイス1、当面は既製品で凌ぐ。
一度体に合ったものを着てしまえば、どんな体系の人でもそれとなく着れてしまうような既製品にはできるだけ戻りたくはありません。例えば既製品のワイシャツは首廻りと袖丈だけでサイズが決まりますが、そうなると私の場合はおなか周りがブッカブカになり、ちょっとこんなものは着たくないな、ということになってしまう・・・。チョイス1は、却下しましょう。
チョイス2、居住地の近くでテーラーを探す。
新たにテーラーを探すのも一つでしょうが、1着目からサイズがピタリとキマることは稀で、最初の数着はきつかったりゆるかったり、気に入らないものにかなりの金額を支払うことになってしまいます。それもイヤだし、反物の品揃えの好みが合う店をイチから探すのもとても大変なことです。チョイス2も、却下しましょう。
となると、もはや自分で作る以外のチョイスは見当たらないではありませんか!
スーツはさすがに誂えるにしても、昨今はクールビズが主流でこの季節に着ることは少なくなってしまったので、どうにか乗り切れるでしょう。
とすれば、自分で作るべきはワイシャツ、パンツ、サマージャケットくらいのもので、これくらいは何とかなるだろうと踏みました。
実際に服飾専門学校で使われているテキストを購入して眺めてみると、ほほぅ!、体にぴったりとフィットさせる型紙の起こし方がちゃんと書かれているではありませんか!
また、Thomas Maison、Albini、Testa、Getzner、Cancliniといった、私の好きなシャツ生地ブランドの生地単体の卸価格をみると、あたりまえのことですが、ちょっと衝撃を受けてしまうような価格です。
自分で服を作る技術を獲得するメリットは、十二分にあるように思いました。
ということで、まずはミシンを購入しました。
ついでに、広々とした作業台も。
ミシンは、某オークションで3万円強。10年ほど前のJUKI社の最高級モデルの中古再生品で、刺繍もできるのがポイントです。壊れても修理部品をもう入手できないかもしれませんが、服作りに飽きていなければ、その時に最新鋭のミシンの購入を検討すればよいでしょう。
(私はなんでもトライしますが、一通りできるようになってしまうとそこで飽きてしまうので、最初からいいものを買うことは避けました)
今後の奮闘記を、時々紹介しようと思います。
上記した服飾専門学校のテキストは、こちらです。
パラパラめくる分には、ふぅ~んといったもので特段難しくもないのですが、いざ作る気で読み込むと、わからない用語だったり考え方だったりが頻出で、そのたびにあちこち調べ周り、なかなかタイヘンです。ですが、あれこれ調べたり考えながら書籍を紐解いていくという、久しぶりの感覚に再会することができました。また、おかげで洋服の構造や洋裁の考え方の知識が随分と増えました!
洋裁が、老後の小遣い稼ぎ、ヘタすると生活費稼ぎの一手段になるくらいまでにはなりたいな~
(ちょっと下心(笑))
今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!
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