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ドイツ車のDIYメンテナンスについて、書籍にまとめました。本ブログで紹介している具体的なメンテナンス方法に留まらず、ドイツ車の思想、整備のポイントをまとめ、メンテナンスに必要な工具類の紹介、部品調達の実例紹介、メンテナンス対象の油脂類や部品の劣化メカニズムまでを紹介しています。

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バイクのブレーキ鳴きを解消する! -Wako’s(ワコーズ)のブレーキプロテクターがベストチョイス-

修理・点検・メンテナンス

 鳴いたところで性能に影響があるわけではないのですが、ブレーキをかけるたびに聞こえるあの「キー」という高周波、私にはとても耳障りです。

 このブレーキ鳴きは、ブレーキをかけた際にパッドがキャリパー内で高周波で振動することで生ずる音ですので、パッドの振動を抑え込んでしまえば、ほとんどの場合は解消します。
(この方法で解放しない場合、別の原因を探究する必要があります。)

 パッドの振動を抑え込む、あるいは振動を吸収するためには、「もち」のような高粘土の物質を適所に塗ればよいのです。

 この「もち」のような高粘土の物質がいわゆるブレーキパットグリースで、適所というのはブレーキピストンとブレーキパッドのあたり面です。

 ブレーキは風雨や高熱といった過酷な環境に曝されるパーツですので、こうした環境にシッカリと耐え、永らくその性能を維持するグリースを選択せねばなりません。

 これまでクルマを含め種々のブレーキ鳴きを解消させてきましたが、ダントツでベストなブレーキパッドグリースは、Wako’s(ワコーズ)のブレーキプロテクターです。

 他のケミカル同様、Wako’s(ワコーズ)製品は他社製品よりも高価なことが多いのですが、性能や耐久性は他社製品のはるか上をいきます。

 つまり、メンテナンスの頻度を減らすことができるということですので、メンテナンスに要する手間や時間を考慮すれば、却って安くつくと私は考えています。

 作業は簡単です。

 ブレーキキャリパー、パッド固定ピンを外し、ブレーキパッドを引き抜きます。

 パッドの裏面やキャリパー、特にピストン周辺を洗浄します。

 そしてパッド裏面の、ピストンとの接触箇所にブレーキプロテクターを塗布します。

 ブレーキプロテクターの塗布量は、少量でOKです。ガッツリ塗ると埃を呼びますし、次回メンテナンス時に掃除をするのがタイヘンですので。

 あとは、元に組み付けて終了です。

 特にブレーキについては、トルクレンチを使用してきっちりとトルク管理をしてください。命に関わるパーツです。

 

 余談ですが、私はドイツのHazet社のトルクレンチを使用しています。

 ドイツ工具のよいところは、精度のみならず、表記が大きいことです。なんせ老眼ですので、字が細かいといちいちメガネを取りに行かねばなりません。

 STAHWILLEのトルクレンチなど、ROLEXの時計のように拡大鏡付きです。これは回転式ではなくスライド式でトルク設定するタイプですが、素早い設定が可能で、使用後に(回転式のように)毎回最低トルクに設定してから保管する必要がないのが地味に便利ですが、ちょっと(かなり?)高価ですね~。。。

 また別の記事でお知らせしますが、最近の私のお気に入りのWera社(ドイツ)のトルクレンチも目に優しく使いやすそうですね。

 よい工具を見ると、ワクワク感が止まりません。

 お気に入りの道具を揃え、メンテナンスを愉しみましょう。

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