前回は、タイヤレバーとビードヘルパーだけでBMW R1250GSのフロントタイヤを交換しました。
この時痛感したのは、ビードブレーカーがあればタイヤ交換がもっと楽に、またホイールを傷つけてしまうリスクを最小限に留められるだろうということでした。
いよいよリアタイアも寿命を迎え、今回はビードブレーカーと、前回は食器洗い洗剤で代用したビードクリームを準備し、交換を実施しました。
私が購入したビードブレーカーは、こちらです。
少し怪しげな並行輸入品で評価も必ずしも高いものではありませんでしたが、私のバイクのリアタイヤのサイズは170、ほかのほとんどのビードブレーカーの最大対応幅が150であるのに対し、この製品は最大対応幅が200であったことから、これ以外に選択肢はありませんでした。
しかし、結果として実用充分な製品で、私には大正解でした。
選んだビードクリームは、こちら。
安くて大容量という以外に選択の理由はありませんが、遠慮なくタップリと使用でき、まったく問題ありませんでした。
作業の大枠は前回の記事で紹介したのと同じですので、今回は新たに導入した機器の部分だけを追記します。
まずは、本題のビード落としです。
このようにタイヤとビード落としをセットし、軽い力でレバーを下ろせば、いともカンタンにビードが落ちます。
タイヤレバーを酷使して、どうにかビードを落とした前回の苦労は何だったんだ、というくらいラクにビードを落とせます。まさに、神工具。
ラクにタイヤを交換するコツを、私自身の備忘録として下記に残します。
1. タイヤ外し、第1面
タイヤの滑りがよい方が断然ラクに外せるので、ビードクリームをたっぷりと塗ること。タイヤというよりも、ホイールのリム両面を挟み込むように塗る方が効果大。
ビードクリームよりも、このようなスプレータイプのタイヤワックスの方が塗りやすいかも。
2. タイヤ外し、第2面
ここでも、ホイールのリムにビードクリームをたっぷりと塗ること。
タイヤレバーで2ヵ所のビードを持ち上げたら、あとはタイヤを引っ張り上げればスポンとタイヤが抜けるはず。
(前回の苦労は、ビードクリームを持っておらず、タイヤがうまく滑らなかったから)
(タイヤの外れ初めの部分にだけ、リムにタップリビードクリームを塗っておく。タイヤレバー、2、3本は、貫通させた状態でセットしておくとよい)
3. タイヤ装着、第1面
ホイールリムにビードクリームをたっぷり塗るか、タイヤにワックスをたっぷりスプレーすること。
タイヤを踏んずけるだけで、第1面は入る。
4. タイヤ装着、第2面
ここは今回苦労した部分。
嵌めている最中に、ビードヘルパーがバシバシ飛んでしまった。原因は、ストッパーレバーをしっかり押し込んでいなかったこと。ビードヘルパーを取り付けたら、ストッパーレバーを最後まで押し込むこと。
タイヤの1/3を嵌めるまではセコセコ入れていくが、最後の1/3まで嵌ったら、あとは力技で入れてしまうこと。
最後の1/3を力技で入れる際はビードクリームやワックスがたっぷりあった方がいいが、最初の2/3を入れる際は、滑りすぎるとせっかく嵌めた部分が外れてきてしまうので、クリームやワックスはなくてもいいかも。
今回は工程の4.で苦労し、交換に1時間ほどかかりましたが、次回はもっと手早く交換できるようになるはずです(笑)。
タイヤの手組みの神髄は、道具の活用にあります。
タイヤの手組みにおける3種の神器は、ビードブレーカー、ビードヘルパー、ビードクリームです。タイヤ交換にチャレンジする際は、タイヤレバーに加え、必ずこの神器を準備してください!
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