秋が深まり10月も中頃を過ぎると、各地の農産品販売所に銀杏が出回ります。
私がよくやる銀杏の食べ方は2つのみ、ひとつはレンチン銀杏(いま私が名付けました(苦笑))、もうひとつは銀杏ご飯です。
レンチン銀杏はその名の通り、銀杏をレンジでチンするだけです。料理屋などでは塩水にくぐらせた後で銀杏を煎り、山盛りの塩の上に煎った銀杏を盛り付けます。火で煎るのとレンジでチンするのとで、出来上がりの銀杏の味は異なるのか?何度か試してみましたが、少なくとも私には明確な差は認められませんでした。手間と時間を考えれば、家で食べる際にわざわざ煎る意味はないように思います。
レンジに入れる前に、くるみ割り機などで銀杏の殻を割り、封筒に入れてください。こうすることで、電子レンジ内部が汚れることを防げます。銀杏の殻を割る必要性は必ずしもないのですが、割っておかないとレンジの際の爆発音 (加熱により蒸発した水分で殻内の内圧が上がり、殻がはぜる)に驚くことになります(笑)。
ここで、銀杏の化学をちょこっと。
レンチン銀杏は手軽でおいしい酒のつまみの一つですが、食べ過ぎはいけません。銀杏には4-methoxypridoxine (4-MPN)という物質が含まれますが、これは構造上ビタミンB6に似ており、本来ビタミンB6が結合する位置に4-MPNが結合してしまうことから、ビタミンB6不足で引き起こされる中毒症状を呈するからです。ただし、中毒症状に至る銀杏摂取量は成人の場合30個以上からといわれますので、余程の銀杏LOVERでないかぎり、中毒症状を呈するまで銀杏を食べる、なんてことはないと思います(笑)。
続いては今日のメイン、銀杏ご飯です。
銀杏と白米と塩、これらの相性は抜群で、絶妙にマッチするのです!!
銀杏の薄皮を剥くのがやや面倒なだけで、作り方自体はとても簡単です。銀杏の薄皮を剥く際は、殻を外した銀杏をしばらく水につけておくとよいです。そうすると、薄皮と銀杏の間の層に水が浸入し、これが潤滑剤、剥離剤のように働き、簡単に薄皮を剥くことができるようになります。
あとは、研いだ米を通常の水加減で浸し、銀杏(私は、1合につき10個を目安にしています)と塩少々を投入し、白米と同じ要領で炊くだけです。
出来上がりがこちら。
秋の風味が、口いっぱいに拡がりますよ~!
今回は、ここまで。
次の機会にお会いしましょう!
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