何十年ぶりかでリターンを果たしたバイクですが、バイクそのものの進化に加え、付随する用品の劇的な進化に驚きしきりです。
中でもヘルメット。
私はアドベンチャータイプのSHOEI HORNET-ADVを愛用していますが、大ぶりのバイザーが装着されているにもかかわらず、高速下で強風にさらされてもヘルメットがあおられるということがほとんどありません。
何十年か前は、高速下でバイクのスクリーンからちょっと頭を出しただけで、あおむけにふんぞり返りそうになるほどアタマを持っていかれたのですが、最近のヘルメットはよほど空力を意識して設計されているのでしょうね。
それと、シールドが曇らない。
これには、ピンロックというシートが強力な曇り止め効果を発揮しているようです。
シールドの内側にシリコーンシールで外気を遮断した空気層を一層設けることでシールドの外面と内面を断熱し、湿った温かい吐息がシールド内面にあたっても冷たい外気によって内面が結露することを防止することに加え、ピンロックシートに塗布された水分吸収層が水分を吸い取ることにより補完的に曇りの発生を抑止しているようです。
原理を知れば「な~んだ!」ってなもんですが、これを最初に思いつくことがなかなかできない。。。
SHOEIのみならず、AraiやKABTOなど、主要なヘルメットメーカーがこぞって採用しているシートですので、発明者はいまごろ億万長者でしょうね~。
さて、私のヘルメット、買ったままであまり手入れをしておらず、夕方ライトで照らされると汚れで光が乱反射し、視界の妨げになってきました。
よし、と、ヘルメットからシールドを外し、さらにピンロックシートも外してシッカリと洗浄しようとしたところ、あれま、シールドに設けられたピンロックシートを固定するピンのアタマが割れて飛んでしまいました。。。
参ったな。
こんなピンごときでシールドを買い替えるのも馬鹿らしいと思い、しばらくはピンロックシートなしで過ごしたところ、この12月の気温のもとでは、何十年も前に経験した「シールドが曇ってウザい」、の現象がシッカリと再現してしまいました。
嗚呼、ピンロックシートの効果偉大なり。
ということで、HORNET-ADVに適合するシールドCNS-2を、amazonでポチりと。
その後、もしやと思いネット情報を徘徊すると、果たして!、ピンロックのピン割れは補修できることがわかりました。
ええ、ピンロックのピンはシールドと一体成型されているのではなく、シールドに開けられた穴に別体のピンが挿し込まれている構造だったのです!
SHOEIの補修パーツがこちら。
交換はカンタンです。
アタマの飛んだパーツの残りを除去し、補修パーツをはめ込むだけ。
SDGsのこの時代、どのメーカーも環境に配慮し、些細な破損で製品を廃棄せずとも修理できる設計にしてくれているのは、ユーザーにとってもホントにありがたいですね。
ポチってしまったシールドは、キャンセルとさせていただきました。
発注してしまった商品がたとえユーザーの間違いであったにしろ、ドーンとキャンセル引き受けますよ!、のamazonの神対応には、時折救われています。深謝。
ところでこのピンロック、シート内面に塗布された水分除去の効果は永続ではなく、使用頻度にもよるでしょうが1年ほどで効果が薄れるとのこと。
その場合は、ピンロックシートそのものを交換することで対処が可能です。
私のシールド(CNS-2)に対応するシートはこちら。
ネットで注文される際は、ご自分のシールドをよくお確かめのうえ、適合する製品をお買い求めください。
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